LOCOTAN SELECTION vol.4

featuring BILLY JOEL

All Songs Written by BILLY JOEL
All Songs Selected by
Tai-Kun for Locotan
 


 

 
 01 PIANO MAN −ピアノ・マン−

『PIANO MAN』(1973発売)収録

CBS移籍第1作(通算2作目)のアルバム『PIANO MAN』に収録。この曲は、西海岸でビリー・マーチンの芸名で出演していたころのピアノ・バーの思い出が、鮮やかな人間像とともに描かれている。ちなみにビリー・マーティンとは、 現在、松井フィーバーにわきかえっているBILLYが大ファンのN.Y.ヤンキースの監督からとった名前。ビルボード誌Hot100に初登場して最高25位。キャッシュ・ボックス誌の1974年度最優秀新人男性歌手賞を獲得。LPもゴールド・レコードになった。

 
 
 
 02 BIG SHOT −ビッグ・ショット−

『52nd STREET』(1978発売)収録

前作アルバム『THE STRANGER』でグラミー賞を受賞して人気スターになったことが、ソング・ライティングにも反映している。依然、庶民(?)でありながらも、それ以上の存在になりだしたことを自覚しはじめて、少しシニカルに表現したといったところでしょうか。このナンバーでは、大物(BIG SHOT)づらをしてやりすぎてしまった人間をこき下ろしながら、自分に警告を発しているようなところがあり、ジョエル夫婦のある朝の光景も目に浮かんできておもしろい。ライヴでもコミカルなパフォーマンスが光るナンバー。

 
 
 
 03 TELL HER ABOUT IT −あの娘にアタック−

『AN INNOCENT MAN』(1983発売)収録

アメリカの過去から現在に至る諸問題を、社会派的な立場でとらえた前作『THE NYLON CURTAIN』で、BILLYは心のわだかまりを全部吐きだしたのか。アルバム『AN INNOCENT MAN』は、脳天気ともいえるキャッチーで明るいヒット・ナンバーで彩られている。しかも、BILLYが青春時代に接したさまざまな音楽を下敷きにソング・ライティングをおこなっていて、アメリカのポップ史がこのアルバム一枚で堪能でき る。ちなみにこの曲は、シュープリームスやマーサ&ザ・ヴァンデラスの曲にインスパイアされたと思われる。1983年9月に、あっさり全米No.1ヒットを獲得。

 
 
 
 04 GOODNIGHT SAIGON −グッドナイト・サイゴン〜英雄たちへの鎮魂歌−

『THE NYLON CURTAIN』(1982発売)収録

ヘリコプターやマシンガン、虫の声などをフィーチャーしたこの大作は、当時、タブー視されていたヴェトナム症候群を真正面から見据えたナンバー。完成までに3年の月日を要し、ヴェトナム戦争に駆り出された兵士のマインドを切々と 歌っている。ヘヴィーで硬派な作品ばかりの『THE NYLON CURTAIN』は、'82年度グラミー賞アルバム賞候補にノミネートされたが、票が割れ受賞は逸した。

 
 
 
 05 THE STRANGER −ストレンジャー−

『THE STRANGER』(1977発売)収録

当時、BILLYの才能はすでに高い評価をうけていたが、商業的な成功には結びつかなかった。BILLYの評価を人気に結びつけたのが、アルバム『THE STRANGER』だったことは1960年代生まれなら誰でも知っている。念願のフィル・ラモーンをプロデューサーに迎え、このアルバムからは4曲のヒット・ソングが生まれた。イントロの美しいピアノ・ソロに続く 切ない口笛、これもフィルの意見で加えられたという。大都会の哀愁が心にしみる名曲。日本では人気爆発のこのナンバーだが、本家アメリカではシングル・カットされていない。

 
 
 
 06 MOVIN' OUT (ANTHONY'S SONG) −ムーヴィン・アウト−

『THE STRANGER』(1977発売)収録

名作アルバム『THE STRANGER』のオープニング・ナンバー。この曲を聴いて、「まさにニューヨークだ」と思ったファンも多いと思う。BILLYには、大都会に生きる庶民をリアルに表現したナンバーが数々あるが、このナンバーは特に、普通の若者の生活と心情を見事に描きだしている。蛇足ながら、「MOVIN' OUT」とは、引っ越しのこと。

 
 
 
 07 MY LIFE −マイ・ライフ−

『52nd STREET』(1978発売)収録

アルバム『52nd STREET』で、BILLYは1979年度グラミー賞最優秀アルバム賞、最優秀男性歌手賞を受賞した。52番街は、A&Rスタジオの所在地で、アルバム・ジャケットの写真もスタジオをでて、すぐの場所で撮影された。BILLYは、ニューヨーカーについて、「タフでなければ生きていけないが。心は温かいんだよ」といっている。このナンバーは、「MOVIN' OUT」に通じる内容だが、ニューヨークに生きる男の気概がハッキリとつたわってくる。

 
 
 
 08 NEW YORK STATE OF MIND −ニューヨークの想い−

『TURNSTILES』(1976発売)収録

アルバム『TURNSTILES(邦題:ニューヨーク物語)』のなかの佳曲。矢も楯もたまらず、西海岸の生活を打ち切ってニューヨークに帰ってきたBILLYの望郷の念を歌っている。「JUST THE WAY YOU ARE」に次いで、多くのシンガーがカヴァーしているが、中でもバーヴァラ・ストライザンドのそれが有名である。BILLYはこの曲で初めて自分の仲間たちと呼べるメンバーとレコーディングできたことを喜んでいる。シングル・カットされなかった。

 
 
 
 09 IT'S STILL ROCK AND ROLL TO ME −ロックンロールが最高さ−

『GLASS HOUSES』(1980発売)収録

1980年度グラミー賞で、BILLYは、最優秀ロック男性歌手賞に、プロデューサーのフィル・ラモーンも最優秀プロデューサー賞に輝いた。当時のシーンにおけるニュー・ウェイヴの大攻勢の中で、BILLYはきわめて人間くさいロックンローラーの姿勢を示した。それが端的に表れているのがこの曲。ゲストもいれず、BILLYバンドだけのシンプルで力強いロックは、ライヴ感覚にあふれてる。

 
 
 
 10 JUST THE WAY YOU ARE −素顔のままで−

『THE STRANGER』(1977発売)収録

BILLYにとっては、記念すべき初のグラミー賞受賞曲。1978年度の大賞にあたる最優秀レコード賞、最優秀歌曲賞を受賞した。そのコンテンポラリーでやさしいロマンチシズムは、現代版「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」といってもよく、彼の作品中、最も多くの人びとがファイバリットにあげ、レパートリーに加えている。アルバム『THE STRANGER』の第2弾シングルとしてリリースされ、全米No.3となった。

 
 
 
 11 HONESTY −オネスティ−

『52nd STREET』(1978発売)収録

アルバム『52nd STREET』のなかで、最も美しい佳曲。「JUST THE WAY YOU ARE」とならぶ、BILLYの代表的なバラッド。ここでも人気スター(BIG SHOT)というものを自ら経験した人ならではの感慨がこめられている。「誠実とはなんて悲しいことばなんだ」というフレーズは、特に胸に染みわたる。哀愁があってもそこに感傷がないのは、BILLYのソング・ライティングの深さがうかがえる。

 
 
 
 12 ALLENTOWN −アレンタウン−

『THE NYLON CURTAIN』(1982発売)収録

メロディーとタイトルは、発表の約10年前に書きはじめたものだという。US製鋼所関係の工場で、戦後、まもなく急成長を遂げた東部のブーム・タウンは、今(当時)、深刻な状況にあえいでいるが、そうした地方都市の盛衰とそこに生きるブルー・カラーの親子二代をリアルに描きだすBILLYの姿勢には、ねばり強いものがあり、決して夢を捨てていない。

 
 
 
 13 YOU MAY BE RIGHT −ガラスのニューヨーク−

『GLASS HOUSES』(1980発売)収録

ガラスの家にむかって、革ジャンにジーンズ姿のBILLYが石を投げようとしているアルバム・ジャケットの『GLASS HOUSES』は、『THE STRANGER』からファンになった人にとっては驚きだった。 ソフト&メローの音楽を期待していたが、骨太のロックンロールのテイストに仕上がっていたからだ。ガラスを砕く音とともに、快調のロックンロール集ははじまる。彼は自信のポップ・スター像を自らの手で打ち砕き、ロックンローラーに戻ったのだ。真剣さとユーモアが同居する。

 
 
 
 14 SCENES FROM AN ITALIAN RESTAURANT − イタリアン・レストランで−

『THE STRANGER』(1977発売)収録

シングル・カットはされなかったが、アルバム『THE STRANGER』のなかで最も優雅な曲として人気もたかく、BILLYも好んでステージで取りあげるナンバーである。ステージにはテーブルが運ばれ、ワイン・ボトルとグラスがおかれる。グラスをかたむけながらさりげなく演奏がはじまる、というシーンが思いだされる。ストーリー・テラーとしてのBILLYの真骨頂ともいえる作品である。

 
 
 
 15 PRESSURE −プレッシャー−

『THE NYLON CURTAIN』(1982発売)収録

念願のライヴ・アルバム『SONGS IN THE ATTIC』につづいて、BILLYは重厚なアルバム『THE NYLON CURTAIN』を発表した。BILLYは、10代向きのヘヴィ・メタルや年配向けのアダルトな歌はあっても、25〜40歳くらいの同世代の人の音楽は不在だとして、このアルバムをつくった。ここには多くの困難をくぐり抜けてきた人の感慨や思い出が、現実直視のかたちで歌われている。これは各種プレッシャーを傷痕をつくりながらくぐり抜けてきた男のナンバーだ。

 
 
 
 16 UPTOWN GIRL −アップタウン・ガール−

『AN INNOCENT MAN』(1983発売)収録

山の手の女の子とダウンタウンの男の子。世界の違うもの同士のラヴソング。それをフランキー・ヴァリとフォー・シーズンズばりに歌っている。アルバム『AN INNOCENT MAN』の制作に取りかかったとき、BILLYは正式に妻エリザベスと別れて精神的も解放され、また、ニューヨークのトップ・モデル、クリスティ・ブリンクリーとの恋も進行中。いつもは苦しんで書く作品が、あっという間にできあがっていた。

 
 
 
 17 THE LONGEST TIME −ロンゲスト・タイム−

『AN INNOCENT MAN』(1983発売)収録

BILLYには珍しいア・カペラ曲。その全部のパートをいろいろ声や表情を変えて、BILLY自信が歌っている。ザ・パースウェイジョンズをはじめ、さまざまなア・カペラ・グループと共演してみたがうまくいかず、フィル・ラモーンの発案でBILLY自信がチャレンジすることになった。曲の下敷きは、「THE TIMES」。思いがけず芽生えた恋が、どうなっていくかわからないままに、酔いしれる彼の姿が投影されている。

 
 
 
 18 SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD −さよならハリウッド−

『TURNSTILES』(1976発売)収録

BILLYはジェリー・ガルシオのプロデュースで、通算4作目のソロ・アルバムの録音をはじめたが決裂。ニューヨークにかえって、自らのプロデュースでアルバム『TURNSTILES』を完成させた。そのなかの代表曲だが、ここでは初期の佳曲を再録音したライヴ盤『SONGS IN THE ATTIC』からのヴァージョン。ウィスコンシン州ミルウォーキー・アリーナのパフォーマンスが収められている。

 
 
 
 

 
 
 
 

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